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PMX 2005 森山大輔 Focus Panel

2005年09月04日更新 

PMX2日目、今日のゲストイベントは漫画家の森山大輔さんのFocus Panelです。
森山大輔先生は、去年の第1回目のPMXのゲストでも来られたので、今回で2回目。

去年来られた時は、まだイベントの概要をわかっておらず、最終日のフリーサイン会のみに参加しただけだったので、ちゃんとお会いしたのは今回が初めて。

今回は、森山大輔先生の傑作・クロノクルセイドの現地での認知度が昨年よりだいぶ上がり、ファンもだいぶ増えました。今回の森山氏の渡米は、まさにクロクルの北米人気絶頂期と同時だったので、現地ファンのもものすごく興奮したと思います。

写真上は開始前に、クロクルのコスをしたグループから、レイやらなんか色々貰っている森山先生です。今回は、会場にクロノクルセイドのコスプレイヤーがたくさんいました。もう、待ってましたと言わんばかりの気合の入れよう。しかも、面白いことにそのクロクルのコスプレをした集団が最前列席を全て占領してました。

では、今回も前回の水島精二さんと同様、Q&Aを一部ではありますが、ご紹介します。
例によって、なるべく本人が言ったとおりに書いていますので、口語風になっている部分があります。
ご了承ください。では、スタート。(森=森山大輔)

 

1.今は何の仕事(何のマンガを描いて)いますか?
森:今は、春からワールドエンブリオというマンガを描いています。
舞台は現代の日本で、タマゴから生まれた不思議な力を持った少女をめぐって、色々な敵と戦うお話です。

2. 森山先生がPMX以外に行った事のあるイベントはなんですか?
森:僕は去年のPMXが初めての渡米なんですが、実は、今日を含め今までに、4回渡米しているんですね。2回目がボストンで行われたイベントのゲストで、3回目は個人的な旅行なんです。僕が3回目に来た時、コミコンというイベントがやっていたので、そちらのほうに遊びに行こうと思っていたんですが、スケジュールの関係で、アメリカに着いたのがコミコンの終わった次の日なんです。だから、3回目はBBQだけをしに来たんです。

まあ、BBQはうまかったです。

3.こちらでは、たくさんコスプレをしている人がいますが、どう思いますか?
森:嬉しいです。日本に居ても家に引きこもり気味で、生のイベントはあんまり行かないんで、生で見れるのは嬉しいです。あと、日本だと、当然日本人がやるんですが、アメリカで、本場の金髪の方がやるという事は、ちょっと考えてなかったことなんで、微妙ですが嬉しいです。そういう意味を含め今ドキドキしてます。

4.森山先生が、影響を受けた人は誰ですか?
森:内藤泰弘さんです。え〜っと、これは話すと長くなるので、マネージャーにお願いします。
マ:え〜、森山と内藤泰弘の接点は、森山がイラストレーターの仕事をしているとき、すごくスランプになった時期があったんです。彼がスランプになり、ものすごく落ち込んだので、内藤泰弘に相談しにいったんです。

そして、彼といろいろ話をして、内藤が森山にマンガを描くことを勧めました。そのとき、内藤は森山に本気で描く決意があるか聞き、森山自身も決意を固めたみたなので、僕の知り合いのドラゴンエイジの編集者に森山を紹介し、連載が開始され、今の森山があります。

5. クロノクルセイドのアメリカの反応を見てどう思いますか?
森:日本だと、受け入れられているかどうかを知るのは難しい。それは、自分が仕事に打ち込むと周りが見えなくなることがあるんです。でも、アメリカは日本と違い、ファンがアクティブに活動しているので、こちらにも熱意が伝わってくるので、すごく感動しています。

6.先生は現在、新連載があるので、同人誌を出してませんが?
森:そうですね。今は、連載があるので作る暇がないです。一応、今年の春の連載前に、時間があったので作ろうと思っていたんですが、読みきりの仕事があったので、その時間は全てそれに使っていて、作る暇がなく、今は同人は全く描いてません。

7.クロノクルセイドのロゼットとクロノのモデルはいるんですか?
森:元々、性格が正反対のキャラクターにしようと思っていたんです。で、直接的なモデルではないんですが、キャラクターを考えている時にスレイヤーズのリナ・インバースが、ふと頭にかすめました。そういうところから、アイデア(ヒント)が出ているのは確かです。

8.森山先生の画集は発売される予定はありますか?
森:え〜、こちらは、まだ画集にするためのカラーのイラストが少ないんで、画集はまだないですね。
マ:みなさんが、森山をもっともっと応援してくだされば、こちらも早期に出せるように努力させます。

9. 先程言っていた(今春の)読みきりマンガのタイトルはなんですか?
森:プラネットブルーというタイトルで、内容は日本のとある島に、親子が住んでいるんですね。
その主人公のお父さんは実は宇宙人で、宇宙から地球にこの星が本当に宇宙に必要かどうかを調査するために来たんですが、地球が気に入ってしまい、そのまま定住したんですね。

それから数年たって、お父さんの母星から刺客が送り込まれ、娘をめぐって、色々宇宙で争うというストーリーです。僕自体が、あまり読切りを描いていないんで、単行本に載るのはだいぶ後だと思います。

10.もし、森山先生に不思議な力があったら、どんな力がほしいですか?
森:時間が止められたらいいなと思います。もしくは、締め切りまで時間が延ばせたら嬉しいです。
そう思うと、クロノが羨ましいです。

 
 

では、後半10問スタート。

11.マンガ、クロノクルセイドの舞台などの資料はどうしたんですか?
森:NY とか、1920年代などの資料は、写真や色々読んで描いたんですが、連載中に一度はニューヨークに来たかったです。やっぱり日本に居ると、本場の雰囲気が味わえないので、もし、NYに来ていたら、また、作品の雰囲気は変わっていたかも知れません。また、今の連載が日本が舞台なので、今回のアメリカの経験を使ってマンガを描くのはだいぶ後だと思います。

12.先生の仕事はどういう感じですか?
森:え〜僕は、まず夕方に起きて、ぶらぶらと散歩をしながら、ストーリーを考え、真夜中にどっぷりと仕事をした後、皆さんが朝ごはんを食べるぐらいに寝てます。完全に昼夜逆転してますね。

13. アメリカの吹き替え版の声優とお会いした時はどうでしたか?
森:この前のボストンでお会いしましたが、感動しました。日本に居ると、吹き替えの声優さんには会える機会がないので、お会いできて嬉しかったです。また、声優さんも熱烈なファンで、作品に対する熱意が伝わってきて、アニメでもその熱意がすごく伝わってきました。

14.現在、連載している作品はどのぐらいやりたいですか?クロノクルセイドのように長期にしたいですか、もしくはそれ以上に描きたいですか?
森:今回は、まあ、じっくり描きたい部分などもあるので、長くなるかもしれませんし、ストーリーのスピード感を大切にしたいので、短く、すぐに終わらせることも出来ます。まあ、長さは、描いている時に決めます。

15.現在連載されている作品が載っている雑誌名は?
森:ヤングキングアワーズ(少年画報社刊)で、エクセルサーガ、トライガン、ヘルシングが載っている雑誌です。

16. アニメのキャストに関しての意見などは?
森:特になかったです。自分自身のイメージもありますが、他の人が持つキャラクターへのイメージを大切にしたかったです。ただ、意外だったのが、クロノの声優さんが、日本版も吹き替え版もそうですが、小さいときも大人の時も、同じ人が声優をしていたので違いが出せるのかって思っていましたが、実際見てみるとやっぱりプロはすごいと思いました。

ドラマCDの時は、小さいクロノを女性が、大人のクロノを男性がやっていたので、てっきりアニメ版も同じなのかなって思ってました。

17.先生の仕事は大変だと思いますが、絵を描いている我々に何かアドバイスをいただけませんか? 森:えっと、自分もまだまだ駆け出しだと思っているので、うまくアドバイスできるかどうか分かりませんが、日頃から自分の周りの風景やいろんな些細なものでもよく見ておいたり、新聞などで事件があっても、実はこの事件にはこんな裏があるんじゃないのか?とか、深く考えることも大切だと思います。

マンガも1人の力だけではアイデアが出せないので、みんなと一緒に意見を交換し合ったり、アイデアを出し合ったり。信頼できる人と一緒に助け合いながら、お酒を飲んだりして喋ると、ひょんなことからアイデアが出ることもあるので、やっぱり、そういうのも大切だと思います。

18. クロノクルセイドの小説版はどう思いますか?
森:やっぱり、マンガでは表現出来きれない細かい部分などは、活字で表現したり活字でしか表現できない部分があるので、すごいと思います。また、嬉しかったのは、1920年代という時代を小説版では、僕でも分かるぐらい優しく、詳細に表現されていたところです。

19.マンガを描く時、1ページに必要な道具と時間は?
森:道具は色々ありますね。えんぴつ、消しゴム、ペン、紙、インク・・・両手では持てないぐらい色々な道具を使います。大体下書きは、1日で4〜5ページ。ペン入れも1日で4〜5ページぐらい。仕上げは6枚ぐらいですね。だから、日にすると、大体1ヶ月まるまる原稿に使ってます。

20.なぜ、クロノクルセイドはあの時代(1920年代)にしたんですか?
森:元々、西部劇風にしたかったんですが、荒野と都会的な部分などどちらがいいか話し合い、都会の方が、もっとホラーな感じに出来て、恐いイメージも出せ、時代も機械などが現れ始め、現代に近いけど、古いイメージもあるということで、あの時代にしました。

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以上が今回のパネルの全体の質問です。
やはりクロノクルセイドの裏話に近い質問が多数ありました。

森山先生は、西部劇が好きなようで、好きな映画も殆どがそうでした。
中でも、「バックトゥザフューチャー」シリーズも好きらしく。
クロノクルセイドの持つSF的な部分は、そういったSF映画からもヒントを得ているようです。

これだけ森山先生と交流でき、ファンとして本当に嬉しいです。
あの雰囲気は皆さんもきっと虜になるはずです。是非お勧めしたいです。
次項はサイン会の模様をお送りします。

ちなみに、おまけとしてこんなシーンをひとつ。

 

イベント終了後、最前列にいたクロクルのコスプレ集団と先生が記念撮影をしていました。
日本でもコスプレイヤーと原作者が記念撮影をする機会は滅多にないので、珍しい反面なかなか奇妙な光景ですね。でも、先生には貴重な体験だったと思います。


今回は以上です。


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