あの感動から約半年。
あの感動をまさか地元で味わえることになるとは・・・
はい、と言うわけで、今回の内容もタイトル通りです。
時をかける少女が監督・細田守さんと共にLAに上陸しました!
これこそ本当に奇跡以外のなんでもないです。
まさか、時かけをLAで、さらに監督も来て、DVD発売1ヶ月前にもう一度見れるとは・・・
(あと、1ヶ月待てばDVDで見れたじゃん、という突っ込みは無しの方向で。)
いや〜ホント嬉しいです。
日本で見てからもう一度見たい、DVD発売が待ちきれない!と強く願っていたところなので、
タイミング良すぎですよ。(コレも自分の運の良さと思っておこう)
というわけで、第76回のトピックは時をかける少女の上映会と細田守監督のパネルディスカッションが
行われた、イベントの様子をご紹介したいと思います。
では、早速本題へ

というわけで、やってきましたはLAことロスアンゼルス。
いや〜やっぱりLAはいいですね。まさに都会って感じですよね!(都会大好き)
というか、ダウンタウンLAなんて、2年振りですよ・・・
HPのタイトルに大きく「LA発」とか言っているのにLAが2年ぶりって・・・?
それは置いておいて、今回はわざわざ自宅から1時間半弱をかけて、
今回は、あるイベントの為に、映画の都・ハリウッドにやって参りました。
事の始まりは知人からのこの一言。
3月31日にハリウッドにて、時をかける少女の上映会がある
なんと!時をかける少女がこちらで上映されて、しかも監督も来る?
これを行かずにどうすると言う気持ちで思い切って、ハリウッドまで車を走らせました。

これが今回のイベント、コリア&ジャパンアニメーショントゥデイ。
要は日韓のアニメーションの今を紹介する、カルチャーイベント。
このイベント、開催場所がエジプシアンシアターだったんですが、個人的には。
ハリウッドなのにエジプト!?って感じでした。
最初はいろんな意味で怪しくて、ハリウッドもたった2回ほどしか行ったことない身分ですが、
絶対、ハリウッドと言いつつ、微妙なところにあると思っていたんですが、行ってみてビックリ。
この会場はアカデミー賞授賞式で有名なコダックシアターやチャイニーズシアターから
歩いて5〜6分圏内にありました。
以前来たときは、こんなもの見たことないんですが・・・(というか、覚えがまったくない)

とりあえず、会場到着。さすがはエジプシアンシアター。
名前の通り、エジプトの古代遺跡のような造りになっておりました。(しかも、わりかし綺麗でした。)
今回のイベントはかなり、嬉し楽しいイベントでした。
先ず1つ、映画というか、イベントの参加は無料。
これはすばらしい。ネットで事前に参加予約をするだけで時をかける少女が無料で鑑賞出来るんですよ。
2つめ、無料昼食配布。
こちらもすばらしい。お昼もタダでいただけるなんて。
ちなみにこのイベントは10時からスタートし、最初に韓国映画の上映。
その後、午後から時をかける少女が上映という感じでした。
自分は後半からの参加なんで、予定は以下のようになってます。
1時20分から時をかける少女を鑑賞。
3時20分より日韓両監督によるパネルディスカッション参加。

時刻は1:20。
今回は米国のイベントにありながら、ちゃんと時間通りに上映。
日本と違って、広告・CMが一切無いので、即本編入りしました。
(個人的にまだ心の準備が出来てないとか・・・)
内容は日本と同じなので、詳しく書く必要はありませんが、せっかくなので、
現地の反応、会場の様子を紹介します。
まずは、映画本編のほうから。
今回はかなり昔にみたイノセンス同様、日本語音声に英語字幕付きでした。
見た感じ、日本のフィルムまんまに字幕をつけたようで、この上映会のためだけに製作されたようです。
もちろん、自分は日本語音声での視聴なので、見る分にはまったく問題なく楽しめました。
一応、一度見ているので、若干の余裕があり、一緒に英語字幕の方も注意して見てましたが、
英語字幕に使用されていた英語は割と簡単な英語だったので、すごく分かりやすく、
英語勉強者あるいは初心者の方でも、問題なく見れる感じでした。
ちなみ、に現地人の反応はと言うと、上映中は日本で見たときよりもオーディエンスの笑いが多く、
最後のシーンまで笑っていました。(ただ、感動のシーン近くでも笑われると、こちらも微妙だったんですが)
あと、フィルム上映のためなのか、日本で何度も使っていたフィルムを使ったのか、
映像に若干の汚れがありました。(映画特有のゴミみたいなのが)
でも、最後はやっぱり米国。上映後は観客全員による拍手喝采でした。
ちなみに、自分は日本で見たときと同じシーンで泣きました。

上映後、約10分の休憩があり、それからすぐにパネルディスカッションが開始されました。
今回、細田監督の画像の掲載は無いので、皆さんには、
こういう会場で、こういう風に開催されたと、
イメージが伝われば幸いです。

では、ここからは、細田監督のパネルディスカッションを紹介します。
今回は通常のフォーカスパネルとは違い、当初は通常通りイベントの形式で開催しようとしたみたいですが、
時間が足らなかったみたいで、主催者側から質問があるだけでした。
質問がたったの6問しかないのもその為です。
ですが、せっかくなので、細田監督がどんなことを言ったか、極力細かく掲載したいと思います。
(というか、詳細に書かないと公式ページによるレポートより人気が劣るので・・・)
では、細田監督のQ&Aを紹介します。(質問順)
なるべく、本人が言った通りに書いていますので口語風になっている部分があります。ご了承ください。
(細=細田守)
1.子供の頃見ていたマンガやそれ以外の芸術作品で、監督として影響を受けた作品はなんですか?
細:僕は、大学の時、油絵を勉強していたんですが、その時に好きだった映画っていうと、アニメーションと
いうよりは、やっぱりライブアクションの映画でした。
好きな作品、好きな監督ってのは、スペインの監督ビクトル・エリセとか、台湾の監督エドワード・ヤンとか
アメリカの監督だとキューブリック、それからウッディ・アレンもすごく好きです。
そういった映画を学生の時すごく観ていました。
ウッディ・アレンですと、"everyone
say I love
you"が特に好きなんですけど、まあ、それは置いておいて。
学生の時は、油絵の画家になりたかったので、非常にパート的な映画が好きで、だけど、
自分がアニメーションの仕事をしだしてから、すごく芸術的なフィルムよりも卒業したときは自分が、
子供の為にアニメーションを作るのはピンと来なく、信じられなかった。
それでも、自分がアニメーションの仕事をしだしてから、だんだん最初はピンと来なかった、子供たちへ向けて
なにか作品を作るとか、より沢山の人に見てもらうのが、だんだん素敵なことであると、
仕事をしながら分かってきました。
だから、それを仕事の中で、沢山の人に楽しんでもらうという、その重大さを勉強したのと、学生の時に見た、
さっき上げた僕の好きな監督たちの影響と両方あると思います。
2.時をかける少女は小説が最初で、それから実写になりましたが、なにがこの作品をアニメにする
きっかけになったのか。以前実写になった作品と比べてアニメはどんな部分が違いますか?
細:何回もこの原作・アニメーションは映像化されてるんですね。
すべてライブアクションで、過去7回とか8回とか。日本の中で言えば、現代の古典のような、
そんな位置づけだと思います。例えば、シェイクスピアの戯曲が何度もその時代によって演出家の解釈を
加えて再現されるような、そんな作品だと思います。
そういった形ではじめたんですけど、実際に出来上がってみると、解釈を超えて、
原作とは随分離れちゃった訳ですね。
たとえば、主人公の名前が違うとか、主人公自体が変わってしまったとかね。
だから、多分、古典を今の時代にもう1回作るってことが、頭に今の時代がどうも浮き上がってる
ということと同じことだと思うんです。そういうようなことではあんまりリメイクってことではない。
3.監督がこの映画に込めたメッセージは?
細:物語のメッセージは、まあ、「時間を大切にしよう」ってことなんですけど。
だけど、映画のメッセージは違うんですね。
それは何かって言うと、主人公をすごく生き生きとバイタリティーを持った女の子にしたんですね。
原作では、実はすごく大人しい優等生な静かな女の子なんですけど、全然違う風にしました。
映画の中では、今の日本っていうのは10代の子達のことを考えて作ってます。
この映画を10代の子供たちにむけて、見て欲しいなと思ってた。
今の日本の子達ってのはすごく頭がいいんだけど、考えすぎて、自分の中ですごい一生懸命。
これからどうしようと考えて、考える過ぎるまで考えるんだけど、結果的には何もしない、
家の中にずっといるみたいな、自分の人生に対して臆病な傾向にすごくあるなと思って。
それをこう、もっとバカっぽくてもいいから、すごい行動的になんかしてしまう女の子を通して、
今の十代の子達を勇気づけたかった。という、この映画の主旨と言うか、目的と言うのが
自分の中では、この映画の意味だと思います。
4.この次の作品・プロジェクトの予定は?
細:考え中です。
5.監督やアニメーターになりたい若い人たちへ何かアドバイスは?
細:今ですね、コンピューター技術の発達によって少人数とか、個人とか、たったひとりとかで
アニメーションが作られる時代になったんだけど、僕はこうあんまりいいことだと思わないんですね。
僕は今300人ぐらいのスタッフと一緒にアニメーション映画を作ってるんですけど、監督に特に必要なのは、
300人とコミュニケーションを、(沢山の)スタッフとのコミュニケーションだと思います。
それは、映画っていうのは、僕のつくる映画っていうのは、興行性が常にしっかりとあって欲しいんですね。
興行性が無いと、自分としては映画にならないんじゃないか?と思うんだけど、沢山のお客さん、観客にむけて
作るためには沢山の人と一緒に仕事しなきゃいけないと思います。
だから、技術の進歩で個人で作るんじゃなくて、ディレクターになりたいと思う人は、
是非、沢山の人とコミュニケーションを楽しむと言うようなことが大事なんじゃないかと思いますが。
6.監督の国(日本)やアメリカのアニメが、今後どの方向に進んで欲しいか?
細:僕は個人的に思うのは、たとえば、インターネットとかメディアの発達によって、地域差ってものが
むしろあんまり感じなくなってきてきつつある。
もちろん、国際プロジェクトってことで、ひとつの作品を沢山の国の人が集まって作るってことも意義は
あるとおもうんですけど、それによって、内容が最大公約数化されるのは、平均化されてつまらないものに
なるっていうことは、あんまり良くないんじゃないかなって思って。
監督が、その国の中での興行性とか、ユニバーサルな意識みたいなものってのは、必要だと思う。
いろんな人に、舞台が違っても楽しんでもらえるようなぐらいな。
イギリスにニックパークって言う人形劇の監督がいますけれど、彼の作品は僕すごく好きですけど、
あんまり、あのスタジオには色んな人が入って欲しくないんですね。
イギリス人だけで作ってほしい。そっちの方が僕すごい好きなんでね。
たとえばそんなことだと思う。
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以上が、今回の細田監督のパネルディスカッションです。
ただ、今回はパネルディスカッションが1時間だけだった(コレは通常通り)のと、韓国のアニメ監督と
ブッキングだった(コレはイレギュラー)のと、翻訳に時間がかかってしまい、質問自体が短くなってしまいました。
しかしながら、この短い間に細田監督の密度の濃いお話を聞けたので、十二分に満足しました。
31日にこのイベントがあったんですが、この1週間前にTAFでもゲストとして参加していた細田監督。
公式ブログに載っていますが、現地入りしたのがこのイベントの前日。
細田監督お疲れ様でした!
多忙な中、LAに来ていただき本当にありがとうございます。
そして、今回、せっかく監督にお会いできるという機会があったので、自分の時かけに対する思いを
ぶつけようと、(要は見て感動しました。監督にお会い出来てさらに感動です。と本人に直接言いたかった。)
物品証拠として、日本で買ったパンフレットを持っていって色々お話をしたら、なんと
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真琴のイラスト付のサインを頂きました。
しかも、自分が買ったパンフレットがなんと、初期3000部のみの落丁本だったらしく、
サインを頂いたあと、細田監督の隣にいた方が、「自分も初めて見た」とおっしゃっていました。
ちなみにコレがその時パンフレットに入っていた、訂正書↓

監督からサインを頂いた、1ページ目に挟んでいたんですが、最初は自分もなにか分からず、
チケットかレシートかと思っていたんですが・・・
日本から帰ってきてから、見ずに大事にしまっておいたから、すっかり忘れていました。
なんでも残しておくべきですね。
(というか、コレは残しておかないと、内容が分からなくなるか)
4月のDVDが本当に楽しみです。
今回は以上!